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■韓国、春川古楽フェスティヴァル
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リサイタルを終えて

一昨日リサイタルを無事終えることができました。たくさんのかたがたのご協力を得て、気持ちよく弾くことができたこと、心から感謝したいと思います。
ご来場下さったみなさま、本当に有り難うございました!とてもたくさんのお客様に来ていただいて、最高にうれしかったです。

今回のコンサートは、マレをよくご存じの方ばかりでなく、初めての方もたくさんお見えになるということで、ずいぶんプログラムには悩みました。マレばかりで、お客様が飽きちゃわないように・・・。(笑)それで、彼のいろんな「横顔」を映し出すヴァラエティーにとんだコンサートにすることをコンセプトに考えました。

コンサートの始まりは、オーソドックスな組曲として、名曲のひとつホ短調の組曲を選びました。2曲目はニ長調の組曲ですが、ホ短調のような舞曲は入れず、メリハリの良い4つの小品を別々の巻から抜き出しストーリーを作りました。最後のシャリバリは、鍋釜をならしバケツをひっくりかえしたような感じが出ていたかしら。

3曲目は大好きな「メリトン氏を偲んで」。このトンボーを30才にして発表したマレの才能は驚嘆するばかりです。他の作曲家にはできないことだと思います。

後半の一曲目、自作の Prelude en Harpegement (マレのニ短調(4巻)のプレリュードの通奏低音パートをもとにした無伴奏プレリュード)は、今回のために作曲し初めて演奏しました。そのあと、リュート1台の通奏低音で標題音楽を4曲。最後に弾いた「嘆き」は、いつもながらマレの人間愛を感じました。しっとり系のあと、コンサートの終わりはコミカルに行きたいと思い、ラビランテ(迷宮)にしました。
とっても楽しく、同時にとっても緊張するコンサートでした。

ハクジュホールの舞台は、非常に弾き心地がよいです。ただ客席では、場所によって楽器間のバランスや響きのつたわりかた、音色までがいろいろ違って聞こえたようです。ご来聴下さったみなさま、良かったらご感想などお聞かせ下さい。(お問い合せのところをクリックし、アドレスの2つある@マークをひとつ除いて宛名にペーストして下さい。)
今後ともよろしくお願い致します!

このリサイタルにさきがけて、7月2日姫路のパルナソスホールで、今回のメンバーにダンサーの湯浅宣子さんを加えて、「鏡の間~ヴェルサイユの華と憂い~」というタイトルのコンサートを行いました。こちらは800人収容で大変残響が長いホールです。リュリ作曲ダングルベール編曲チェンバロ独奏用アルミードのパッサカリアを始め、いくつかの舞踏譜のあるダンスばかりだけでなく、湯浅さんにマレのシャコンヌ(5巻のト長調)の振り付けをしていただき、アルルカンの衣装で踊っていただきました。マレの舞曲はダンスにとてもよくマッチするので、このような試みはもっとやりたいなと思いました。リュリはダンスの名手として有名ですが、弟子のマレも、作品から推測すると、相当踊れたのではないかと思います。銅版画などによるとスマートな体型ではなかったみたいですけど・・・。彼ほどダンスのコレオグラフィーを目に浮かば せてくれる作曲家は、なかなかいません!

他には、メリトン氏を偲んで、迷宮、2つのヴィオルのための組曲ト長調(1)などを演奏しました。ムーディーなバロックギターによる演奏(ドゥ・ヴィゼの組曲)も好評でした。
それにしても、同じ編成で2つのホールでやって、楽器のきこえ方が、ずいぶん違っていたのには驚きました。高音が伸びるホールと低音が伸びるホール。同じホールの中でももちろん場所によっていろんなきこえ方がします。楽器のメンテナンスって、これだからほんとうに難しい、と思いました。

もうすぐリサイタル

急に暑くなってきましたが、みなさまお元気でしょうか?
ついにリサイタルが間近になってきました。

実は私、5月の終わりから梅雨の間調子が悪くて、体が動かず、仕事もぎりぎりの状態でやっていましたが、ようやくこのところ戻ってきました。体が元気でないと、心も下を向いて良いことは何もありません。でもやっと体がなおってきたので、気分も上昇しつつあります。これからリサイタルに向けて、最後のコントロールです。

最近歯の矯正装置が取れたことも随分気分に影響していると思います。半年という矯正期間としてはとても短い時間でしたが、それでも私にとってはけっこうきつかったです。奥に引っ込んでいた八重歯がきれいにそろいました。リサイタルでは初めてきれいに並んだ歯をお見せできると思います!(笑)

今回のコンサートは、アカデミー賞をいただいたことで、いままでの「マラン・マレの横顔」シリーズをまとめたコンサートを開きたいと思い、計画しましたが、初めてマレを聴いて下さるかたも、よ~くご存じのかたも、またご自分でも弾かれる方もいらっしゃると思うので、プログラムを作るときはだいぶ悩みました。
伝統的な組曲(プレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジグetc.)は、1曲だけにしぼり、できるだけヴァラエティーにとんだ曲を念頭に選びました。

シリーズ I からIV までと、当日先行販売される新盤 V のCDから選んだ曲目ですが、CD と生演奏はぜんぜん違います! CDを持っていらっしゃるかたにも、ぜひナマをお聴きいただきたいです。
人間マラン・マレのメッセージを100%出せるようがんばります。

プログラムの詳細は次の通りです。

組曲 ホ短調 ( II巻, 1701 )
Suite en mi mineur
Prelude / Allemande / Courante / Sarabande a l'Espagnol /
Gigue la badine / Rondeau champetre

組曲 ニ長調 ( I, II. III, 1686, 1701, 1711)
Suite en re majeur
Prelude / Fantasie / les Voix Humaines / Charivary

メリトン氏を偲んで ( I, 1686 [ bc 1689] )
Tombeau de Monsieur Meliton

 ~~~~~~
 
組曲 ニ短調 ( II, III, IV, 1701, 1711, 1717)
Suite en re mineur
Prelude en Harpegement / la Minaudiere / Cloches ou Carillon / la
Polonaise / Plainte

迷宮 ( IV, 1717 )
Le Labyrinte

響きが良くきれいなホールなので、ぜひ聴きにきてくださいませ。
まだ、お席すこしあります。
情報の詳細は、インフォーメーション爛をご覧下さい。
それでは・・・、ホールでお待ちしています!



第36回ウィークエンドコンサートin田園都市

今年2回目のウィークエンドコンサートin田園都市は、オーボエの三宮正満さんをお迎えして、前回と同じ横浜市歴史博物館で開催しました。ゲストにオーボエ奏者を迎えるのは久しぶりでしたが、オーボエ 「vs」 リコーダーというより、思いのほか相性の良さが出るコンサートとなりました。
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最初はリハーサルでオーボエの音量がとても大きくて、バランスが心配でしたが、楽器をいろいろ試しているうちに、本番ではあまり問題にならなかったようで助かりました。三宮さんとは、小さな室内楽でご一緒するのは初めてでしたので、とても楽しみにしていました。バロック・オーボエは難しい楽器という印象を一掃させる軽々とした吹きっぷりは、みごとでした。
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彼のソロ曲は、今回が初めてというクープランのコンセール7番でした。決してやさしい曲ではありませんが、柔らかい音色で、ヴァイオリンでやるのとはまたちがった甘美な魅力あふれる演奏でした。お弟子さんとの合作という楽器を使っての演奏、オーボエとアルトリコーダーのトリオソナタ(テレマン)での、主人山岡重治との自作楽器くらべも、それぞれの持ち味が出てとても面白かったです。
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プログラムの最後には、ピエール・ダニカン・フィリドールのトリオを、リコーダー2本(もう一人は本村睦幸さん)とオーボエとガンバとチェンバロ(下山真理子さん)で演奏しました。「2つの上声部」をリコーダー2本のユニゾンとオーボエ、リコーダー2本(それもアルト、ヴォイスフルート、ソプラノ2本ずつ)、ヴォイスフルートとガンバ、というふうに楽章によっていろんな編成で音色を変化させたので、なかなか色彩豊かなものに仕上がりました。善し悪しではなくオーボエ奏者はリード作りが「命」のようなところがありますが、三宮さんも確かにそうですが(失礼!)なにかからっと明るくて素敵だなと思いました。
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私は5月末から引いた風邪がなかなか治らず、咳がひどくて、リハーサル中ずっと具合が悪く、本番の日もしんどくて、「演奏家は体が資本」であることをあらためて痛感しました。咳はエネルギーを消耗するし、睡眠不足にもなります。みなさん、湿気の多い時節柄、くれぐれも呼吸器をお大切に!

ジュネーヴ エスペリオンXXI ~フランシスコ・ザビエル 東方への道~ 

スイスのジュネーヴ、Eglise Saint-Francois de Sale (聖フランソワ・ドゥ・サル教会)におけるおアガベ音楽フェスティヴァルで、ザビエルのコンサートが再演されることになり、3人の日本音楽演奏家(能管と篠笛の鯉沼廣行さん、琵琶の田中之雄さん、尺八の関一郎さん)と共に1日ジュネーヴ入りしました。この公演はバルセロナ、ナルボンヌに引き続き3度目になります。

久しぶりに行ったジュネーヴでしたが、大変いいお天気に恵まれ、美しいレマン湖が迎えてくれました。着いた翌日さっそく湖畔を散歩。レマン湖は三日月の形をした湖で、端にあるジュネーヴはちょうど琵琶湖の大津のような位置にあります。名物の大噴水の横に、大きなサッカーボールのバルーンが浮かんでいました。ヨーロッパ選手権が開催されるためだそうです。
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夕方からリハーサルがあり、町中の教会に向かいました。3回目とあって日本音楽の方々も様子がわかっていて、最初からうち解けた雰囲気の中再会を喜び、リハーサルが始まりました。プログラムは同じですが、そこは進化し続けるジョルディ、新しいアイデアがたくさん出て、細かい変更がたくさんあり、いつものことですが、本番までどうなるかわからないことが今回もいろいろありました。(バルセロナ、ナルボンヌについては前のブログを見て下さい。)でもさすが機転が利き手慣れた名手達、総勢26人でしたが、本番は流れよく進みました。

開演は午後9時で休憩なし、終演は11時半でした。長いコンサートだったにもかかわらず、満員のお客さんは、スタンディングオーベーションでいつまでたってもなかなか拍手が鳴りやみませんでした。以前の公演記録にも書きましたが、静かなエスペリオンの演奏のあと、教会の後ろ(入り口)から羽織袴の鯉沼さんの能管によるするどい響き、人々はエキゾティックな笛の音に度肝を抜かれ、一瞬のうちにその世界に引き込まれたようでした。

スペイン、インド、日本というまったく異なる様式の音楽を、
"O gloriosadomina"の旋律をメインテーマにまとめ上げたプログラム。このメロディーによるスペインのさまざまなディファレンシャス(変奏曲)、インドのサロッドとタブラ、日本の尺八、琵琶によるインプロヴィゼーションが何度も繰り返され、母国スペインの楽器とザビエルが耳にしたであろうインドや日本の異国の楽器による競演は、今日の私たちを、想像の世界で遠く460年を隔てた彼の旅に誘ってくれるようです。それは音楽学者J.カーマンによる「情報化された憶測」(古文書や文学書による体系的な研究を土台にした音楽家の芸術的直感)を見事に表したものと言えるでしょう。私の隣で演奏なさった田中さんの琵琶弾き語りによる「本能寺」、迫力のある熱演でした。

日本でも生で聴くことのめったにない琵琶、それを真横で聴かせてもらって幸せでした。ザビエルは当然日本で仏教の世界を垣間見たことでしょう。そこで聴いた尺八の音、ヨーロッパのリコーダーときっと比べ聴いたことでしょう。私はいつも思うのですが、日本の楽器を演奏できないことが残念です。このコンサートにしても、ガンビストは私を呼ばなくてもいくらでもいるわけで、エスペリオンといっしょにスペイン音楽を弾いている自分に不思議さを感じます。それはスペインの濃い血の音楽のせいかもしれません。
この企画を立てるに当たりジョルディの相談にのり、日本の演奏家を紹介したり通訳したりすることでお役に立つことはうれしいことですが、なんだか申し訳ない気もするし、ちょっと複雑な気分です。そこには一歩下がったところで傍観する私がいることも確かです。

リハーサル風景
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ジョルディと会うと30年昔の弟子状態になってしまう。
でも二人とも歳を取りました。笑
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新しくできたブック解説書付き二枚組CD「フランシスコ・ザビエル、東洋への道」(ALIA VOXAVSA98569 A+B)は、英語、ポルトガル語、イタリア語、日本語、中国語の5カ国語で書かれ、とてもりっぱな装丁になっています。表紙には、図らずも私の構成したCD「王のパヴァーヌ」(MEISTER MUSIC MH1170)と同じような狩野派の屏風絵が使われています。そこには宣教師とともに来日したたくさんの商人たち、そして動物や商品、贈答品の数々(なかには楽器も含まれていたでしょう)が描かれています。解説は当時の時代背景や人文主義について詳しく書かれていますが、一つ残念なことは、日本語訳の中に出てくる音楽用語が、ときどき今日日本で一般に使われない言葉に訳されてしまっていることです。他の言語がわかる方々には、是非照らし合わせて読んでいただきたいです。

コンサートの翌朝、日曜日のミサが同教会であり、カペラ・レアルとエスペリオンの管楽器群とジョルディによる演奏が挿入されました。モラレスのミサ曲の美しいハーモニーは見事でした。この教会の修道僧たちには、ヨーロッパ各地から集まっている若者も多く、ミサのあと、すその長い修道服を着たままはらっぱで子供達とサッカーを楽しんだり、突然愉快な合唱(といっても宗教曲ですが)を始めたり、我々に人なつっこく質問を浴びせかけたり、無邪気な一面を覗かせていました。

今回せっかくスイスに行ったので、コンサートの翌日から5人の友人のうちを尋ね歩きました。一人目は、ジュネーヴ近郊のヴェルネに住むテイラー行子さん。緑に囲まれた素敵なお家です。もともとはリコーダー奏者ですが、今ではチューバその他たくさんの管楽器、ギター、打楽器をこなし、歌も上手で、
若いスイス人シルヴァンくんと組んでユニークな音楽活動をしていらっしゃいます。彼らにかかるとスプーンだって棒だってりっぱな打楽器に変身します。

彼のスタジオで息のあったパフォーマンスを見せてもらいました。
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次にローザンヌをおとずれ、ガンバ奏者宍戸俊子さんのお宅におじゃましました。股関節の手術を数ヶ月前に受けて今はリハビリ中にもかかわらず、とても親切に迎えて下さいました。彼女は私より少しあとにガンバを勉強しにバーゼルに来られて、スイス人の法律家マティアスさん結婚し、今はレマン湖の近
くにお住まいです。お天気がとても良かったので、彼女と二人で湖畔をゆっくりと散歩しました。緑が映え湖の向こうにはエビアンの町や雪の残る山々も見えました。久しぶりに緑の中で思わず深呼吸。夕飯には一人息子のケンジくんも交えて、近況や積もる話を語り合いました。ケンジくんはフランス語、日本語、英語、ドイツ語が話せます。本当にうらやましい限りです。

ローザンヌレマン湖のほとり
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ローザンヌから電車で2時間、4年ぶりのバーゼル。ほとんど変わらぬたたずまいの町は、ふっと30年前の学生時代にタイムスリップする感覚に陥らせてくれます。なんというノスタルジア! 久しぶりのパオロ(パンドルフ ォ)、またコンラート(シュタインマン)、ゲルト(トゥルク)、ホピー(スミス)、ヴェルニク(ダニエルス)らにもばったりスコラ出会い、楽しい会話がはずみました。ちょうどリュートの校内演奏会があって、ホピーの奥さんで記譜法をならったカリン(パウルスマイヤー)にも出会って、昔にタイムスリップしどおしでした。

今も変わらぬスコラの壁の藤
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そのあと、パオロのお弟子さんで今年ブルージュのコンクールを受けるというフランス人のレッスンを聴きました。マレのラビランテ、C.P.E.バッハのニ長調のソナタ、フォルクレの5番という大変なプログラムを全部暗譜で軽々と弾いていたのには感心しました。スコラの教授陣は本当に多国籍で、理論の授
業こそドイツ語で行われますが、レッスンは先生により生徒によっていろんな言語でおこなわれます。いまやスイスのドイツ語圏の学校というイメージはなく、派閥に関係のない風通しの良い自由な校風、それが最近の人気の理由のようです。

バーゼルでは、主人重治の元弟子の矢板由希子さんのお宅に泊めていただきました。ご主人のバロックヴァイオリン奏者クリストフくんの作るレスティ(小さく切ったジャガイモをバターでつぶしながら焼いたスイス料理)に舌鼓を打ちました。ものすごくおいしかったのでレシピをしっかり習ってきました!

翌日午前中、バーゼルのKunstmuseumに行きましたが、大変見応えのあるものでした。随分前に訪れたことがありましたが、今回はゆっくり見ることができたので印象が強かったです。バーゼル出身のホルバインを始め、レンブラントや、マネ、モネ、モジリアニ、ピカソ、ゴーギャン、ゴッホ、ミロ等々すごい画家の作品が並び、小さな町の博物館にしては、すごいコレクションだと思いました。日本語の音声ガイドもあり、すいているし、お勧めです。

夕方からは、バーゼル近郊に住むリュートの今村(泰典)くんを尋ねました。今やヨーロッパでも巨匠といわれるリュート奏者です。ヨーロッパで音楽家としてやっていくためには数カ国語をしゃべることが必須といえますが、彼はドイツ語、英語、フランス語、イタリア語を話します。彼の粘り強い努力には本当に頭が下がります。子供達も大きくなって、奥様の葉子さんもすっかり落ち着いた様子、家族ぐるみでしっかりヨーロッパに根を張り地盤を築いた感がありました。

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バーゼルには食いしん坊の私にとって懐かしい食べ物がいろいろあります。さきほどのレスティやケーゼキュヘリという小さくて甘くないチーズタルト、それにチョコレート! スイスのチョコレートは絶品です。アイスクリームにどろっとしたホットチョコレートをかけて食べるクペ・デーネマルクは最高です。パンもおいしいです。いろんな穀物の入ったドイツ風パンあり、Zopfという三つ編み状になった白いパンもブォーノです。帰りのスーツケースの中は、Zopf用の小麦粉やクペ・デーネマルク用のチョコ、パンにつけて食べるアーモンドペーストや栗ペースト等々でパンパンにふくらんでしまいました。やはり22歳から5年間過ごしたあの時代の生活は忘れられませんね。

今回は行きがロンドン経由、帰りがミラノ経由だったので、最後の日はリコーダーの太田光子さんのご主人のチェンバロ奏者ミケーレ君のご両親のお宅に泊めていただきました。前もってミケーレにレオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐を予約してもらい、33年ぶりに見てきました。修復前とくらべて格段によくなっていました。それも変に鮮やかなのではなく、品のある美しさでした。一度に20人程度15分間という警戒態勢の中での拝観でした! ミラネーゼには悪いのですが、私はミラノは空気汚染がひどいという印象があって、あまり好きな町ではなかったのですが、今回しばらくぶりに行って、以前よりかなりきれいになっているのに驚きました。

ドゥオーモも昔は大理石が薄黒くて汚かったのに、随分掃除されて白くなっていました。ブレラ美術館ではティッツィアーノやティントレット、ピエトロ・デッラ・フランチェスカ、ラファエロ、カラヴァッジョなどなど、イタリア絵画を満喫することができました。

最後の晩餐のあるサンタ・マリア・デッラ・グラツィア教会
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ルネサンスやバロックの音楽にたずさわる者として、同時代の美術を見ることは目に見えない「肥やし」になると思います。音楽とは直接関係のないことであっても、ヨーロッパの歴史ある都市をぶらぶらすると、文化や空気、言語から来るニュアンス、なんとなくただよう雰囲気というものを感じることができ、日本にいると足りないものを何か補ってくれる気がします。しばらく忘れそうになっていたものをよみがえらせてくれるのです。

街で見かけた本製作業者、背表紙に金箔で文字を押しています。
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ミラノ名物、かかとを当ててぐるっと一回りすると幸運がやってくるといわれる地面のモザイク
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ドゥオーモ
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成田への飛行機に乗る前、少し時間があったので、ガンバ製作者のピエール・ボール氏を訪ねました。ルネサンスガンバのために、モロッコのガット弦作りの人と組んで、野生のヤギの腸で弦を作っていて、試供品をもらってきました。6弦までぜんぶ裸ガットです。本当にプリミティヴな製法で作っているそうで、どんな音がするのか楽しみです。ちなみに、このモロッコ人、弦以外にはソーセージ用の腸をドイツなどに出荷しているそうです。そういわれると、ちょっとこの弦、生臭いような・・・。

帰国する飛行機の中で 5/10

桜の京都

待ち遠しかった桜の時期も過ぎ、柔らかい赤ちゃんのうぶ毛のような新緑が萌える季節となってきました。みなさまお変わりありませんか?

4月初め、ちょうど桜の満開のころ、私は母といっしょに2年前に亡くなった父の分骨を納めに京都へ行ってきました。私は生まれてから小学校6年生まで京都の東山五条に住んでいました。幼い頃過ごしたところへ久しぶりに行くと、なんでも思っていたより小さく見えると言いますが、東山五条の西大谷の階段や石橋やお庭は、私のかつての縄張り、毎日遊んでいたところでした。階段はこんなに低かったの?、あの橋はこんなにかわいかったの?見るものがぜんぶ小さく見えます。40年以上前のこのあたりの景色や家族のことが昨日のことのように思い出されて、その上桜もとてもきれいで、思わずしばしたたずんでしまいました。

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五条坂(東山五条)には、昔よく出前をたのんでいたおうどん屋さんがありました。代替わりはしましたが、今もちゃんとのれんがかかり、とても繁盛しているようです。私は京都へ行くといつもここへ行きたいと思いつつ、なかなかチャンスがないのですが、今回はすぐそばまで来るのだから、ぜったいに行こうと心に決めていました。うどん屋さんですが、どんぶりものもとてもおいしいのです。私のお気に入りは、衣笠丼。親子丼の鶏肉のかわりにおあげが入っているのです。ちなみにおあげや鶏肉でなく、かまぼこだと木の葉丼といいます。どれもその卵のとじ加減が絶妙で、本当にとろっと美味なのです。私はよくばって衣笠丼うどんセット、味は昔のままでした。満足~。母もものすごく久しぶりだったので、なんとなく見覚えのある一番年取ったお店の方ににあいさつしたら、なんと、「ああ~、平尾さんですね!」とむこうも覚えていて下さり、二人で感激してしまいました。名前は、「喜楽」。あちらの方に行かれることがあったら、皆さんも是非お試しを!! 西大谷に向かって左(北側)、東山通りに面しています。清水寺からも近いです。

ウルビーノのビーナス展フォーラム、ミニ・コンサート

話は変わりますが、5月18日まで上野の国立西洋美術館で開かれている「ウルビーノのビーナス展」のフォーラム(読売新聞社主催)が、4月12日、早稲田大学の大隈講堂でありました。美術史の高階先生の講演のあとのミニ・コンサートを依頼され、ティツィアーノが「ウルビーノのビーナス」を描いた1538年ごろの音楽を演奏することになりました。歌はソプラノの鈴木美登里さんにリュートは永田平八さんにお願いしました。

演奏の合間に解説もすることになったので、いろいろ調べていると、フロットラの作曲家、トロンボンチーノがマントヴァの宮廷でイザベラ・デステに、フェッラーラの宮廷ではルクレツィア・ボルジアに仕えていたことや、マドリガーレの作曲家、ヴェルドゥロがフィレンツェでマキアヴェッリと密接な関係にあり、たくさん彼の詩に曲を書いていること、同じくマドリガーレの作曲家、アルカデルトもフィレンツェでメディチ家の人々やミケランジェロと交流があり、やはり彼らの詩に曲を付けていること、またウルビーノのビーナスが描かれる3年前に、同じティツィアーノが有名なマドリガーレ「Anchor che col partire」(チプリアーノ・デ・ローレ作曲)の作詞家アルフォンソ・ダヴァロスの肖像画をかいていること、そしてこのダヴァロスが作曲家ジェスアルドの最初の妻の祖父であることなどなど、西洋政治史、美術史との横のつながりが見えてきて、とても面白かったです。イタリアルネサンスの美術はとても知られていますが、同じ時代の音楽は、残念ながらまだそこまで世の中で知られているとはいえませんね。
「ウルビーノのビーナス展」、内覧会に行きましたが、とても見る価値のある展覧会だと思いました。

発表会

3月に入って、2つの発表会がありました。ひとつは8日に行われた富山の古楽協会の発表会で、リコーダー、トラヴェルソ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴァイオリン、室内楽のクラスの合同発表会です。富山でのレッスンもはや10年たち、生徒さん達は随分と上達なさいました。ガンバクラスもサント・コロンブ、キューネル、テレマン、コレットのフェニックス、マレなど、皆さん熱演でした。マレはメヌエットでダンスを付けたらと、レッスンでちらっと話したところ、たちまちみんなその気になって、ヴァイオリンクラスのお二人がなんと衣装を借り靴やカツラを買って、猛練習し踊って下さいました。(私が昨年2日間ダンスの講習会をしたときの優等生のお二人です。)なかなかのできばえで嬉しく思いました。

富山の発表会では、ガンバの人は通奏低音でもひっぱりだこ、とてもいそがしいです。でも、通奏低音を弾く機会がたくさんあることはソロの音楽作りにとても勉強になるので、積極的にどしどし引き受けて欲しいと思います。ただ、あまり多すぎるとオーバーワークになるので、そのあたりわきまえたうえで手分けしてやって欲しいとは思っています。ガンバ以外にリコーダーやチェンバロ通奏低音で出演する生徒さん達もいらして、どこからこんなエネルギーが出るのだろうと感心してしまいます。今回他の楽器の演奏もほぼ全曲聴きましたが、レベルの高さはさておき、ちゃんと自分の音楽をしている方と残念ながらただ音を出しているだけの生徒さんの差がはっきり出ていました。

富山は一ヶ月に一度のレッスンですが、ほぼ皆さん皆勤です。私は、土曜日午後から日曜日午前にかけてレッスンし、宿泊は温泉付きホテル。なかなか快適です。以前は日帰りでしたが、次の日とても疲れて仕事にならないので、一晩 泊まりにしました。その方がずっと次の日も体が楽だし、生徒さん達との交流も深まります。4月からは16人の生徒さん、ぎりぎりいっぱいです。ちゃんと準備している生徒さんにはこちらのやる気もぐんと高まります。そうでないと時計が気になり始めます・・・。(笑)
発表会は大変ですが、モチベーションという意味では最高だし、皆さん確実に上手になられます。

もうひとつの発表会は、23日私の門下生発表会。今年はオリゴの古楽研究会スペース1Fをお借りして行いました。天井が高く響きの良いスペースで、とても良い環境でした。ただ、有り難いことにお客様がたくさんいらしたので、ちょっと窮屈になってしまいましたが・・・。今年はなぜかマレを弾く生徒さんが多かったです。他にクープラン、シェンク、シンプソン、オルティス、そしてアンサンブルではテレマンのトリオとカルテット、それぞれ大変個性ある演奏を聴かせてくれました。平均年齢が高いのはなんともいいがたいですが・・・。

曲数がいつもより少なかったため、一組の時間を10~20分と贅沢に取ることができ、かなりの大曲が多かったこともあって、なかなか聴き応えのあるコンサートでした。私としては、まだまだはがゆいところがいっぱいあるのは事実ですけれど、本当に頭が下がるほどよく練習し考えて弾く生徒さんに、今回は特に感銘を受けました。そして、共演者のみなさんの気持ちよいご協力にも、心から感謝です。私はアマチュアであっても、音の羅列だけして、あとは先生の助言におまかせ、というのはあってはならないと思っています。いつもそれは口を酸っぱくして言っています。いくら指がまわっても、大きな音が出せても、感じるものが出せなければ、人に聴かせてはならないと思います。そのためには、それができるくらいの技量にあった曲選びも大切なことです。各人のもつ音楽性を大事にしたいし、バロック音楽に大切な装飾もできるだけ口出しせずに本人にゆだね、私は修正するだけにとどめるよう心がけています。先生のコピーしかできない生徒を育てるほどむなしいことはありませんから。

富山でも東京でもパワフルな生徒さんに恵まれて本当に元気をもらっています。あとは、次世代を担うような若いお弟子さんウェルカムです!

リサイタルのチラシデザイン作り

今年7月8日(火)にハクジュホールで、リサイタルを行うことになりました。レコードアカデミー賞受賞記念ということで、今までのCD「マラン・マレの横顔」I~IVと、7月7日発売予定の V の中から選んだ曲をプログラムにしようと思います。出演はおなじみのリュートの金子浩さん、チェンバロの芝崎久美子さん、そしてガンバの頼田麗さんです。頼田さんは、私のところでガンバを始めて、その後バーゼルのスコラ・カントールムに留学、P.パンドルフォ氏のもとで学び、昨年卒業して帰国なさった、意欲満々、期待の若手です。今回はハクジュホールということで、マネージメントのアレグロ・ミュージックがご協力下さいます。

実は只今、チラシデザインの大詰めです。今度のチラシは、雰囲気のある写真が定評の「二月空」で撮っていただいたモノクロ写真を使うことにしました。最初はこれらの写真が今回のプログラムにぴったりと思い、イメージも湧き、すぐにデザインできそうな気がしていましたが、モノクロ写真というのは、チラシのデザインに使うのは意外と難しいものでした。「これならデザイナーに頼まなくても」、と思ったのが苦労の始まり。とんでもなくたくさんの極彩色で派手なチラシの中で、人の目に止まるものを作るためには、最初の構想ではとても地味すぎで実際には通用しないらしいことがわかりました。まるでコンピューター音痴の私に代わって、主人と主人のお弟子さんの石館さんがやってくれていますが、最終段階で色や字の大きさなどを決めるのに、毎晩主人と半分けんかしながらの作業です。さて、人目に止まるチラシができますかどうか。3月に入りチラシができたら、HPにもアップしますので、見て下さいませ!

ハウスゾンネンシャイン

はやいもので、2008年に入ってはや2ヶ月が過ぎようとしています。1、2月はいつもならコンサートがとても少ない時期で、少し落ち着いて翻訳作業などに時間が取れるのですが、めずらしく今年は異なるプロがすでに6回、めまぐるしく過ぎてしまいました。オルティスの翻訳も最終段階に入ったとはいえ、まだまだやることがたくさんあり、お待たせしている方々には本当に申し訳ない気持ちです。でも必ずやり遂げますので・・・。

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2月16日に、富士のハウスゾンネンシャインで、主人の山岡とデュオのコンサートをさせていただきました。とても日本とは思えない、小さなチャペルのようなとても響きの良い空間です。私は以前にも弾かせていただいたことがありますが、リコーダーとは始めて。音色の美しさに驚きました。良い建材を使うと日本でもこんなに素敵な響きの部屋を作ることができる。あらためて楽器にとっての響かせる空間の大切さを感じました。本当に古楽器にぴったりです。主催者の北川雅子さんに、建築のとき大工さんにわかってもらうのが大変だったけど、妥協せずにお願いしてやってもらったこと、客席のためにヨーロッパで木製のベンチを買って送ったこと等々、ご苦労話をいろいろとお聞きしました。貸してもいらっしゃるようなので、もっと古楽器の鳴る機会がどんどん増えるといいなと思いました。

レコードアカデミー賞授賞式

1月21日音楽の友ホールで2007年レコードアカデミー賞授賞式が行われました。私にとっては初めての経験でしたので、最初のうちはとても緊張していました。というのもレコード会社への賞状授与のあと、ご挨拶をするとになっていたのです。はたして私がこのような場にいてよかったのかしら、というような気分がしていました。

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声楽部門、アカデミー大賞銀賞のBCJの鈴木雅明さんが、手慣れた口調でロ短調ミサの録音の経緯を楽しくお話しになったあと、器楽部門、ピアノの仲道郁代さんもとてもおちついてベートーベン録音についてのお話をされました。いよいよ私の番になって、考えていた話の内容はまとまらないままどこへやら・・・、う~ん、そうだ、昨日のホットな感動をご挨拶代わりにお話ししよう、と思いつき、壇上へ登りました。

というのは、授賞式の前日に友人(実はこのHPでお世話になっている宮崎政男さん)のお宅で、京懐石をごちそうになり、私たちのやっている音楽活動と共通点がいくつもあることに驚いたのです。(彼は日本料理の学校で勉強し、板前を志したこともあるそうなんです。)彼いわく、「京懐石というものは、大勢の方にお出しできるものではありません。少人数のかたに心を込めて細かいところまで行き届いたおもてなしをするのです・・・。」私たちの音楽も、単位は違っても、大ホールの舞台で大勢の聴衆を前に演奏するよりも、当時の本来の姿に近い、小さな空間で、息づかいまで伝わるほどの距離で演奏するときに、いちばん良さがわかってもらえる、そういう種類の音楽です。

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また、彼いわく、「京懐石は、調味料はできる限り使わず、吟味された材料の素材のうまみを100%引き出すことをいちばんに考えています・・・。」おだしを取るにしても、選ばれた昆布や鰹節を使い、順番、タイミングすべてがうまくいったときにだけ、おいしいものができる。経験がものを言い、五感をすべて使って料理する。なるほどと思いました。我々の音楽もまた、楽器を選び、育て、楽譜を吟味し、ルネサンスやバロックの演奏様式を学び、テクニックを磨き、そして右脳を最大に働かして音楽をします。彼は、料理は物理だとおっしゃっていましたが、それは、料理は感性だけはできない、物理と鋭い感覚の両方が不可欠であることをおっしゃりたかったのだと思います。というか、「裏付けあっての感性」と言うことなんだと思います。古楽器演奏も同じです。(「料理は物理」、そういえば、似たようなフレーズを聞いたことがあるなぁ、そうそう、私の7弦ガンバの製作者鈴木さんが以前、「楽器作りは物理だよ」、っておっしゃっていました!)

さらに、彼いわく、「京懐石は、万人のための食べ物ではないんです・・・。」これは、一見お高くとまっているような発言と思われるかもしれませんが、そうではなく、誰にでも好まれるポピュラーなものではない、という意味で、事実そうだと思います。濃い味やはっきりした味を好む人には、京懐石は物足りない、あじけのないものと思われるでしょう。材料から出たうまみを味わう鋭い感覚がないと、いえ、そういうものを味わう習慣がないと、わかりにくいものだと思います。私たちのやっている音楽も、音量の大きい派手でスピードのある音楽を聴き慣れている人にとっては、きっと物足りない、もどかしいものではないかと思います。しかし、時間がかかるかわりに、自動車では気が付かなかった、道ばたの名もない美しい花をゆっくり愛でるように、美しさを逃さず享受するには、”ていねいさ”と敏感な感受性が必要です。たくさんの聴衆に楽しんでもらえることは、もちろんうれしいことですが、妥協を許さないこだわりは、つねに持ち続けていたいと思います。懐石料理との共通点を挙げながら、私がこうありたいと思う古楽器演奏について、このようなお話ししました。

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あとは、私のマレを録音したいと思う願望を実現させて下さり、しつこい編集を忍耐強くこなして下さるコジマ録音への感謝の気持ち、そして、なんといっても、このCDのもう一人の主役であるリュートの金子浩さんの素晴らしさをご紹介しました。事実、リュートでこれだけの通奏低音を弾くことは大変なことだと思います。通奏低音というより、ほとんどデュオのCDなのです。彼のこの仕事への評価がもっとあるべきではないかと思っています。

ともあれ、レコードアカデミー賞受賞は、大きな励みになりました。まだまだ理想にはほど遠い演奏しかできませんが。音楽は生涯学習ですから・・・。

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します!

お正月はみなさまいかがお過ごしでしたでしょうか?
我が家は新年会が続き、忙しいお正月でした。おせちあり、ラーメンあり、たこ焼きあり・・・もちろん全部自家製です!

さて、1月14日、我が家の近くの横浜市立歴史博物館で、”第35回ウィークエンド・コンサートin田園都市”新春コンサートを行いました。今回は、レギュラーの主人山岡重治、本村睦幸、下山真理子そして私に、息子の清治を加え、3本のリコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロで演奏しました。

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一年半、会場探しでブランクがあったこと、そして新人の出場、下山さんの復帰といったことが重なったせいか、会場は殆ど満席になり、華やかな雰囲気になりました。初めての会場となった歴史博物館の講堂は、レクチャーに使われることがほとんどで、コンサートはあまりないようでしたが、残響はあまりないものの、クリアーなよい音で伝わるようなので、今後もしばらくはここでシリーズを続けることができそうです。

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田園バロックシリーズは、清治が幼稚園のときに第一回を開催しました。そのころからずっと手伝って下さるスタッフの牧野博文さんやご来場下さっている常連のお客様から、今回清治が共演して、「歴史を感じます。」と言われ、確かによく続けてきたなぁと思いました。親としては、メンバーの足を引っ張ら
ないか心配することもありましたが、本番ではいいアンサンブルができて内心ほっとしました。下山さんはずっと腱鞘炎で手を痛めてお休みしていらっしゃいましたが、めでたく復帰。これから徐々に演奏の機会を増やしていって欲しいです。

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今回は本村さんと私が無伴奏でプレシャーのかかる曲を演奏しました。アンサンブル曲の間で無伴奏を弾くのは、気持ちの切り替えが難しいもので、精神的にとても緊張します。お客さんにもそれは伝わるようで、数人の方から、通奏低音付きのほうが楽に聴けると言われました。私個人的には反省点はあるけれど、久しぶりにテレマンの無伴奏ソナタを練習して、この曲が以前より好きになりました。でも、弾く場所、場面を考慮することも必要だなと思いました。

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主人の山岡が、一人増えた田園バロックの座長としてきちんと締めてくれたのは、なにか年輪を感じさせるものがありました。ともあれ、何回も危機にみまわれたこのシリーズが、これでまたしばらく続けられそうなのはうれしいことです。手作りコンサートは、主催者から依頼されて演奏するコンサートとは違って、会場決めからチケット、チラシ作り、宣伝広告まで、自分たちでやらなければならないことが大変多く、続けるのは決してたやすいものではありませんが、「ヨーロッパの都市のように、その地域のお客さんに近くで気軽にちゃんとしたコンサートを」、というコンセプトで始めたこのシリーズ。もちろんお近くの方々ばかりでなく、ひとつのカラーができあがったこのシリーズを楽しみにしていて下さる方々がいらっしゃるかぎり、モチベーションは保てそうです。

2007年最後のコンサート

今年最後のコンサートは22日、久しぶりの岡山でした。バロックダンスの湯浅宣子さん主催で、岡山県立美術館ホールでありました。湯浅さんとごいっしょするのは初めてでした。彼女のバロックダンスへの熱意は並大抵のものではなく、本当によく勉強なさっていて、企画すべてを取り仕切り、衣装もご自分で作られ、綿密に計画された催しでした。
家事もきちんとこなし、3人のお子さんの母、そのフットワークの軽さには脱帽でした。まるで彼女の一日は30時間以上あるようです。共演は、リコーダーの奥田直美さんとリュートの佐野健二さん。オトテール、フィリドール、マレ他、フランスバロックの有名どころが並んだプログラムでした。
しかしほとんどの岡山のお客さんには珍しい音楽だったことでしょう。全体として反応がおとなしい印象でした。でも今後もっとこのようなコンサートが開かれれば、きっと興味を持って下さる方も増え、広がっていくでしょうし、その意味でも地元の湯浅さんを応援したいと思いました。

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今年も、いろんなところを訪れ、たくさんの人とお会いしました。来年はどんな出会いがあるでしょうか。楽しみです。HPを始めてほぼ半年、やっと少し慣れてきましたが、日々の仕事に追われて、書こうと思っていても日がどんどん過ぎてしまって、なかなか全部は書くことができません。
相変わらず腰や膝が痛いし、若いときのようには体が動きません。でも音楽をしているときの喜びは衰えるどころかどんどん増しているようです。年末に転がり込んだレコードアカデミー賞受賞のニュースは、とても励みになります。これからもこのHPで、私の音楽生活の裏話や秘話などお伝えしていきたいと思います。
どうぞみなさま良いお年をお迎え下さい。
また来年!    12月28日

スタジオ・エルミタージュ・クリスマス・コンサート

毎年12月のスタジオ・エルミタージュ・クリスマス・コンサートが9日に行われ、今年もたくさんのお客様に来て下さいました。昨年はチェンバロの平井美帆さんが共演して下さいましたが、今年は上尾直毅さんが参加して下さり、自慢のミュゼットでも大活躍、変化に富んだ楽しいプログラムになりました。

息子清治が今年も出演し、ファミリーそろってのコンサートがだいぶできるようになりました。彼は、今平尾リコーダー製作のジュニアとして修行中です。ルネサンスリコーダーはすでに数本作りましたが、バロックリコーダーはただ今一本目を製作中。どんな音が出るか、楽しみです。我々のころとちがい、環境が良すぎて、ハングリーではないところが心配でしたが、最近演奏のほうも本気になりつつあるようです。良い楽器を作るためにも音楽性を磨いて欲しいと思っています。

今回最後に演奏したマレのトリオは、Plainteという音楽的にとても難しい終楽章でしたが、4人の奏者がひとつになれて、いい感じの仕上がりになりました。

スタジオ・エルミタージュの主催者であるオーナー辰野洋介さんは、主人の中学の同級生、悪友で、打ち上げでは、昔の悪行の数々がたくさん暴露され、若い者達を唖然とさせていました。

スタジオ・エルミタージュは、いつもはアンティークショップで、素敵な食器、家具調度品が並んでいます。シャンデリアも美しく、サロン・コンサートにぴったりということで、最近は、たくさんの演奏家がコンサートを開いていらっしゃいます。
http://www.st-hermitage.com/salon.html

このコンサート、毎年恒例になるようですので、皆様、是非来年、”師走のひと休み”におでかけ下さいませ。写真はリハーサル風景。
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2007年レコードアカデミー賞受賞 マレ4集 「万華鏡」

今年1月発売になったマレの第4集「万華鏡」が、2007年レコード芸術音楽史部門、レコード・アカデミー賞に選ばれました。このCDは私のいままでのCDの中でもっとも地味なCDですが、思い入れのある1枚なので、それを認めていただいたことで、次へのモチベーションにもなりそうです。

********受賞者の声(レコード芸術より)********
2007年度レコード・アカデミー賞受賞というお知らせをいただき、大変光栄に思うと同時にとても驚きました。このCDは、バロック音楽の中でも、派手とは言えないフランス音楽の、しかもヴィオラ・ダ・ガンバ・ソロ、通奏低音はリュート 一本。昨今人気のスピード感溢れる演奏とはむしろ逆行した、かなり特殊なCDと言えます。

しかし、リュートと二人という最小単位でどこまで表現できるか、ということを私なりに考え、それに相応しい曲を選んだということで、今までのマラン・マレの演奏とは違った、ある意味で突き詰めたCDでもありました。それだけに、今回の受賞には感無量の思いがしています。世の中では、このような音楽を癒し系と呼ぶのかもしれませんが、私は決してそのようなつもりで演奏しているわけではありません。ただリュートとのコンビならではの音楽を追究した結果なのです。

とは言っても、たまにはこういうマレも、心が安まると思っていただければ、それはやはりとても嬉しいことです。私の意図に共感し根気強く通奏低音を弾いて下さった金子さん、マレのシリーズを続けて下さるコジマ録音、ご協力いただいた方々に心から感謝しています。

アンリュウリコーダーフェスティヴァル

さる11月21日と23日、大阪の竹山木管楽器製作所のアンリュウリコーダーフェスティヴァルでのコンサートに出演しました。

21日は主人の山岡重治、23日は大阪のリコーダー奏者秋山滋さんのリサイタルでした。チェンバロは両日とも秋山夫人の麻子さん。コンサート続きで疲れ気味で大阪入りした私でしたが、ホテルでちょっとゆっくりでき、以前から行きたかった海遊館へも行くことができたので、元気になりました。海遊館では、ジンベイザメとコバンザメも面白かったけれど、なんともまか不思議できれいなクラゲたちが気に入りました。
 
どちらのコンサートもたくさんのお客さんが来て下さり、新しい木造のこじんまりしたホールは、とてもいい感じの雰囲気に満たされていました。私は、このくらいの小さな同じ空間を共有できる会場でのコンサートが好きです。本来のバロック音楽を聴く姿がここにはありました。

それぞれ個性的なコンサートで、久しぶりに通奏低音を弾かせてもらった秋山さん、フランスものが好きでたまらない気持ちが良く伝わってくる演奏でした。麻子さんとのコンビも素晴らしいと思いました。

竹山さんと竹山夫人は、本当に暖かい心の持ち主で、お弟子さん、スタッフの方々との連係プレイもよく、打ち上げの日は、おいしい家庭料理と楽しい会話でとても盛り上がりました。竹山さんの天然ボケは山岡のそれにとてもよく似ていて、大笑いでしたが、いい笛作りの条件!?、ということで、落ち着きました。(笑) でも竹山家とうちのちがうところは、奥さんがきりもりしているかしていないかで、もちろん、うちがしていないほうです!

それにしても、アンリュウ(安立)という大阪住之江の商店街には、昔ながらのとんかつ屋さん、小料理屋さん、うどん屋さん、お豆腐屋さん、銭湯など、子供の頃を思い出させるものがたくさんありました。港北ニュータウンに住む私にとっては郷愁にかられる思いがしました。また行きたいな。

駿府のまち音楽祭

今日は、静岡で11月18日に行われた駿府のまち音楽祭で、演奏したときのお話です。家康は南蛮音楽を聴いたでしょうか? という問いかけで、ルネサンス音楽の演奏と踊りを披露して欲しいという依頼を受けての企画でした。

私たちは、ここ数年来「空想、安土城御前演奏会 ~信長公ご所望の南蛮音楽と踊り~」と題する公演をあちこちでやっています。来年5月にもまた神戸ですることになっています。(詳しくはインフォーメーションをご覧下さい。)この東京公演を見に来て下さった絵本作家の吉田稔美さんのご提案で、静岡での大御所400年祭の中の駿府のまち音楽祭に参加させていただくことになりました。

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ここで、「空想、安土城御前演奏会」について、簡単にご紹介したいと思います。信長が南蛮文化好きで、音楽も所望したことは事実として知られています。安土城には多くの南蛮人が出入りしていましたが、特に実力者イタリア人ヴァリニャーノ神父との厚い親交を考えると、このお城の中で南蛮音楽の御前演奏が行われたことは、かなりの確率であり得たことだと思われます。

ただ、どのような曲を誰が演奏したかなど、詳しいことは一切わかっていません。そこで、もし、この場に信長公がいらしたら喜んで下さったに違いない演奏と踊り、という想定で、この公演を企画したのです。今までルネサンス音楽に特に関心がなかったかたにも、信長の時代、布教や貿易で日本と西洋との交流が盛んだったことを考えると、それらを私たちの祖先が耳にし目にした可能性があるということで、このような音楽を体験し、そしてより身近に感じていただけたら・・・、と思っています。

当時は、女性が入国することはありませんでしたから、当時の日本人が西洋の女性の踊りを見ることなどはなかったわけですが、その辺はあくまで空想ということで、面白さ、楽しさを優先しました。ここで登場した音楽は、CD「王のパヴァーヌ」(マイスターミュージック)に収録されています。たくさんの種類のルネサンス楽器の音色が面白いCDです。先日の静岡での公演では、信長ではなく大御所家康が主役ということでしたので、家康にとって西洋の文化や音楽がどういう存在であったのか、というところで実は少々とまどうものがありました。しかし、少なくとも若き日の家康なら、安土城に登城の際、頻繁に出入りしていた南蛮人、南蛮ものに触れる機会はあっただろうと言うことで、このプロジェクトが実現したというわけです。ともあれ、400年以上前の、しかも私たちの祖先のだれかが関わった西洋音楽と踊りを、今の静岡の聴衆の方々に鑑賞していただけたことは、大きな喜びでした。

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いつも歌ってくれる上杉清仁さんが渡欧中で、今回はソプラノの鈴木美登里さんが入って下さいました。さすがに慣れていらっしゃるし、私たちのアンサンブルにもすぐにうち解けて下さいました。いつか彼女の声楽アンサンブルともいっしょにやりたいと思います。

姫路での演奏会

10月27日に姫路のパルナソスホールで演奏しました。リュートの金子浩さんとのコンビで、今年は3回目。とても残響が長く、素敵なホールで、スタッフの皆さんもとても感じがよく、親切だし大好きなホールです。ただ私たちのようなアンサンブルには、少し会場が大きすぎるのだけが残念、といったところです。舞台もとても広いので、今回は100人ほどのお客さんに、舞台の上に椅子をおいて、同じ空間で聴いてもうらうようにしました。音的にはやっぱり客席で聴いた方が響きが豊かで良かったというかたと、近くで臨場感があって良かったというかたと、意見は2つにわかれましたが、少人数でも熱心なお客さんに囲まれて、嬉しかったです。

今回の出し物は、「流れる弓、踊る指先~響き合う弦の森~」と題し、リュートの金子さんに、ヴィオローネの西澤誠治さん、ヴァイオリンの荒木優子、小林瑞葉さんが加わり、ちょっと変わった編成のコンサートになりました。いつもは私が一番低弦ですが、今回はヴィオローネが入り、ガンバソロの通奏低音をヴィオローネで弾いてもらうのはとても気持ちの良いものでした。シェンクのソナタでは、通奏低音パートのソロもあり、難曲を西澤さんが頑張って弾いて下さいました。ホールの名前にちなんで、クープランの「パルナソスの和解」の最後のソナーデもプログラムに入れました。

コンサートの前日、私はひとり早々と姫路入りし、姫路城を見学しました。
姫路城その1

世界遺産とあって、平日の雨の日にもかかわらず、結構たくさんの人、外国からの見学者もたくさんいて驚きました。さすがに美しいお城で、24メートル以上もある天守閣の2本の大柱には感動しました。昔のままに残された古城は思ったよりずっと大きく、時間をオーバーして、大急ぎで天守閣から降りるはめになりました。
姫路城その2

ここ1年の間に、世界遺産に指定されたスペインのトレド、フランスのカルカソンヌのお城を見ましたが、日本の姫路城もぜんぜんひけを取らない、日本の誇りだと思いました。リハーサルのあと、名物の穴子寿司や蟹に舌鼓をうち、2軒目に入った居酒屋さんの粕汁、野菜の煮物、筋煮込みに大満足。今度はいつ来れるかな~。姫路はなにか、ヨーロッパの地方都市に共通するこだわりの伝統や地元文化を感じさせてくれる街でした。


ところで最近、この歳になって歯の矯正を始めました。将来(老後!)のことを考え、セカンドオピニオンもいろいろ参考にして、悩み抜いて納得して決断したことですが、今はまだ、ぜんぜん慣れなくて、食べにくいし、口の中をよく噛んでしまうし、とてもストレスがたまります。1年以上この状態が続くかと思うと、本当にうんざりですが、やった人に聞くと、慣れるから大丈夫とも言われるので、それを信じてせっせと歯磨きをしています!
 
何かいいお話があったら、教えて下さいね。

結婚30周年、シチリア島10日間一周の旅

ナルボンヌでの仕事を終えたあと、7月5日ミラノで主人山岡重治と待ち合わせ、念願のシチリア旅行の前夜祭、友人のミケーレ・ベヌッツィ、太田光子夫妻も空港まで迎えに来てくれて、ミケーレのご両親宅でバーベキューパーティーをして下さいました。ついにヴァカンスに突入です。


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シチリアに飛ぶ日の午前中、ミラノのガンバ製作者のPierre Bohrさんを尋ねました。広々としたアトリエに沢山の作りかけのガンバが吊ってありました。中にはバスタルダも。

私は昔からイタリアが大好きで、スイスに留学中も休暇になると必ずと言っていいほどイタリアに行っていました。どこが好きかって、太陽、文化遺産、アート、海、田舎そしてもちろん料理も! でもなぜかイタリア語を本格的に習うことはありませんでした。ところが、4年前、一念発起してNOVAのお茶の間留学を始めました。いつでも受けたいときにレッスンを家で受けられるので、私のようなものにはぴったりです。この歳になって始めた外国語ですから、なかなか覚えるのは大変ですが、とても楽しいし何より気分転換になります。去年1年間はイタリア語で毎日日記も書きました。最近はサボっていますが・・・。イタリアは随分まわりましたが、まだ行っていなかったのが、シチリア島です。いつかは行ってみたいと夢に見ていたシチリアでした。

主人は若い頃から車の運転が大好きで、方向感覚が動物的にいいんです。一度訪れたところは必ず行けるし、街も一日歩けば地図いらずです。私とは正反対。主人もシチリアには行ってみたいと言っていたし、レンタカーでまわるなら大賛成、ということで、首都パレルモの空港で即レンタカーを借りました。愛車はフィアットのプント。小さくて小回りのきく、彼に言わせると、ディーゼルなのに馬力があり、抜群の走行安定性とか。

500枚近く撮った写真の中からピックアップした写真をご紹介しましょう。

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パレルモ地元のレストランで。アンティパストの盛り合わせ カポナータ・シチリアーナ、ひよこ豆の粉を練って揚げたもの、ブルスケッタ


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断面がS字型のパスタ。


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パレルモ出身の彫刻家セルポッタによる漆喰の大変珍しいサンタ・チータ祈祷堂。


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パレルモ近郊、丘の上のモンレアーレにあるドゥオーモの内部、美しいモザイク。聖書の物語が描かれている。1174年作とか。


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その天井。


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ちょうど結婚式があり、可愛いバンビーナを発見。


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あんまり暑いので、いちごのグラニータ(ソルベ)を頼んだら、あんまり多くて全部は食べ切れませんでした。


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ドゥオーモに併設された回廊付きキオストロ(中庭)。モザイクの柱がとってもきれいでした。


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パレルモ名物、アランチーナ(中にラグーなどが入ったライスコロッケ)。一個でおなかいっぱい。


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アグリジェントのギリシャ神殿。シチリアにはたくさんの古代ギリシャ遺跡がありました。


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陶器の街、カルタジローネの大階段。 142段あり、上がりの部分は一枚一枚手書きのタイルで埋めつくされている。


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階段のタイル部分のアップ。中には楽器を弾いている絵も。


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大階段そばのB&B(Tre metri sopra il cielo)のテラス。


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ピアッツァ・アルメリア 古代ローマの別荘あと。モザイクの修復をする若者達。


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エオリア諸島リパリのドゥオーモのオルガン(1768年)。残念ながら鳴りません。


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リパリのレストラン、フィリッピーノ(フィリップ君)。カジキマグロとナスのフェットチーニ。ブォニッシモでした。


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魚屋さん。大きなカジキマクロは輪切りで売っています。


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キッチン付きのレジデンツァ(長期滞在型ホテル)で作った夕食の一品、ヴォンゴレ。


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チェファルちかくの海。高速道路から。

 
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オリーブの実。


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チェファル近くの小さな街、カステルブォーノのアグリトゥーリズモ。周りはオリーブの木ばかりでした。


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シチリア名産のナス。バレーボールぼどあります。


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あ、ぬげちゃった! 坊やには内緒! チェファルの海で。


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アグリトゥーリズモ、ベルギは、ずっと滞在していたくなるような素敵なところでした。夕食に出る野菜や朝食の赤いオレンジマーマレード、蜂蜜など、自家製ばかりでした。


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14世紀ごろのシチリア絵画の一部。フィーデル、オルガン、リコーダー、ハープ、リュート。(シチリア州立美術館)


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パレルモ、ノルマンディ様式のマルトラーナ礼拝堂(左)とイスラム様式のサン・カタルド教会(右)。


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シチリア最後の日に食べた昼食。パレルモの料理がずらり。


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日本では見ることのない アーモンドの生。


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巨大オリーブ 1キロ8ユーロなり。

なんだか、こうしてみると食べ物が多くて恥ずかしいですが、本当にシチリアの食はおいしかったです。それにしても、汗などかいたことがわからないほど空気は乾燥していて、あちこちに山火事のあとが見られたのは、ちょっとびっくりでした。道路にはみ出た半分焼けこげた老木など、かわいそうな状態でした。今ギリシャでも山火事が悲惨な状態のようで、放火も多いらしく、本当に残念なことです。水不足
も深刻なようで、ホテルにも節水のお願いが張り出されていました。日本人でさえサングラスなしでは目を開けていられないほどきつい太陽で、日焼け止めクリームを塗り続けたにもかかわらず、随分日焼けしまいました。でも冷え性の私にはちょっと元気になれたような気がします。

シチリアは、古代よりカルタゴ、ギリシャ、スペイン、フランス、ノルマンディ、イスラム等々多くの国々の植民地下にあったため、たくさんの文化が混在していて、イタリア本土にはみられないおもしろさがありました。

シチリアは思っていたより大きな島でした。10日あれば十分かと思っていましたが、どこの街も立ち去るときは後ろ髪を引かれるような思いがしました。まだ休暇期間の初めだったせいか、結構どこもすいていて、日本人には不思議なほど誰にも会いませんでした。

演奏旅行 ナルボンヌ

今年7月1日から4日まで、南フランスのナルボンヌ近くのフォンフロワ(Fontfroide)の修道院で、第2回古楽フェスティヴァルが開かれました。ジョルディ・サヴァルの企画するコンサートが、一日に2回づつ行われました。

ほとんど彼のファミリーのフェスティヴァルといった趣で、ジョルディをはじめ娘のアリアンナや息子のフェランのリサイタル、ガンバコンソートなど、サヴァル家のファンにとっては、見逃せない演目が連なっていました。

私は「サンフランシスコ・ザビエルのたどった東方への道」と題したコンサートで演奏するために、日本音楽の演奏家(能管、篠笛、尺八、琵琶)3人とともに当地へ向かいました。昨年12月にバルセロナで行われたコンサートと同じプログラムで、ザビエルのたどったスペイン、インド、日本、そして最後に上陸寸前で願いの叶わなかった中国の音楽をうまくミックスした興味深い内容のものです。

今回の旅行で撮った写真を少しご紹介します。

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これは、世界遺産にもなっているナルボンヌちかくのカルカソンヌという街です。中世の街並みがそのまま残っていて、それはそれは美しいところでした。数年前のジャンヌ・ダルクの映画の撮影にも使われたそうです。


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カルカソンヌにて。右から琵琶の田中之雄さん、能管と篠笛の鯉沼廣行さん、尺八の関一郎さん、そして鯉沼さんの奥様のすみ子さん。


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フォンフロワの修道院の中庭。ラベンダーをはじめすべてが紫の花! さすがおふらんすです!


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リハーサル風景(2枚)

   
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ジョルディの息子フェランと。リサイタルでは、自慢の美声と仲間たちとのギターコラボレーションで聴衆を魅了していました。


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娘アリアンナと鯉沼さん。 彼女のハープ弾き語りは、誰にもまねることのできない天性の美しさを備えています。


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最後のパーティーで。ガンバのフィリップ・ピエルロと。

エスペリオンXXI フランシスコ・ザヴィエル生誕500年記念コンサート

(ガンバ協会の会報に書いたその時の報告記事をこのあとに添付します。)
~フランシスコ・ザヴィエルのたどった東方への路~

昨年12月22日、バルセロナの「海の聖マリア教会」で行われたこのコンサートに、日本音楽の演奏家3人とともに参加した。ジョルディのこのコンサートの意図は、スペイン人ザヴィエルがインドに渡って、更に日本へ向かった経路をたどり、そこで奏でられていた音楽を綴るものであった。


ジョルティの家にて
彼からの依頼で当初は、今も残る長崎生月島の隠れキリシタンの方々のオラショをと考えたが、歴史的には大変面白いけれど、音楽会でもあり、かなりのご高齢とも聞いたので、これを断念。その時代の日本の武士、庶民、僧の音楽を紹介することにした。能管と篠笛の鯉沼広行さん、琵琶の田中之雄さん、尺八の関一郎さんというそうそうたるメンバーをお連れすることができた。

コンサートの前に、バルセロナの近郊、カルドーナという街のお城にある礼拝堂で録音が行われた。大変景色の良い丘の上のこのお城は新しく改装されて、中に4つ星のホテルとレストランもある。ちょうどクリスマスシーズンで清楚な飾り付けも美しかった。この日は日本音楽の録音だけ行われたので、私の仕事は通訳だけだったが、録音の行われた礼拝堂は、私が今まで知る中で最高に響きがよかった。ジョルディたちはいつもここで録音しているそうで、本当にうらやましい。天井が高く適度な広さ、とても分厚い柱も響きに関係しているのだろう。しばらくヴァカンスを過ごしたくなるような環境、おいしい食事、そして素晴らしい客室だったが、残念ながら仕事が終わるやバルセロナに帰った。


リハーサル
次の日は、コンセルヴァトヮールでリハーサルが行われた。総勢24人。歌がモンセラート・フィギュエラスとアリアンナ・サヴァル、パスカル・ベルタンら(ラ・カペラ・レアル・デ・カタルニァの面々)7人、フルートがピエール・アモン、コルネットがジャン・ピエール・カニヤック、ドルツィアンがホセ・ボラス、ガンバがジョルディ・サヴァル、セルジ・カサデムント、フィリップ・ピエルロ、私、オルガンがルカ・グリエルミ、パーカッションがペドロ・エステヴァン、それにサックバットが2人、プサルテリウム、ビウエラ。アリアンナはハープも。インド音楽はサロドをケン・ツッカーマンが担当した。久方ぶりにいろいろな国々から集まったメンバーという感じで、「やー、久しぶり、元気かい?」が、スペイン語、カタロニア語、フランス語、イタリア語、英語で飛び交う。私も懐かしい人たちに会った。特にコルネットのジャンピエールは20年ぶり?の再会。フィリップとは、二人とも20代の時、ミュンヘンで一緒にバロック・オペラの仕事して以来だ。初めてあった人でも、主人山岡のリコーダーを注文してくれた人、共通の知人を持つ人などいろいろ繋がっていて、とてもなごやかだった。

エスペリオンのリハーサルは、いつものことながら中身を把握しているのはジョルディだけだ。前の日にホテルに届いた楽譜を前に、一曲ごとにこの曲は何回繰り返し、一回目は誰それ二回目は誰それなど、ジョルディが指示する。みんなはそれを鉛筆で書き込む。そして音出しは殆どの曲が一回のみだ。難しい曲はないけれど、知らない曲だと2回ぐらいはやってほしいなぁ、と思いながらも、時間はどんどん過ぎていく。みんなに伝えるときは、だいたいスペイン語とフランス語だ。だから理解できなかったときは周りの人に尋ねたり、ジョルディに直接訊きに行ったりする。彼は個人的に話すときは、相手によっていろいろな言語になる。私とは2年前からイタリア語でしゃべってくれるが、音楽的な注文になると、突然無意識にドイツ語になってしまう。はは~ん、またバーゼル時代の師弟関係にスリップしているな!

当日の会場練習で、やっと流れがわかってきた。でも名手揃いとはいえ、たったこれだけのリハーサルだけでちゃんと本番がスムーズにいくのだろうか。たまにしかエスペリオンに参加しない私は、内心とてもひやひやしていた。なにしろ拍手なしに続くプログラムだから、「間」が大切なのだ。

プログラムは次のように区分けされていた。

1.Ad Processionem 
2.Ad Vesperas
3.Ad Matutinum
4.Oratio
5.Invocationem
6.Celebrationem
7.Oraculum

第一曲はエスペリオンによるCum Autem。それが終わると、客席後ろから歩きながら、羽織袴の鯉沼さんが、篠笛で登場。し~んと静まりかえった教会に響き渡る日本の笛、会場にいる者全員が耳を澄ませて聴き入った。そしてChristus Natus est nobis Venite, exuitemus Domino の合唱。次にインド、ゴアの音楽(インドの服であぐらをかいて演奏された)。このようにスペイン音楽と日本音楽とインド音楽が繋がりよく交互に並んでいた。

後半のはじめは、隠れキリシタンのオラショでも知られる O gloriosa domina が演奏された。前半ではそれぞれの音楽は個別に演奏されていたが、この曲にきて全ての楽器によるセッションが行われた。実は前日まで予定されていなかったのだが、急遽尺八と琵琶によるインプロヴィゼーションが挿入されたのだった。和楽器での O gloriosa domina。もしかしたら450年前に弾かれたかもしれない。ぞくぞくするほど素晴らしかった。ジョルディ達も大喜びだった。


コンサートの打上げ
コンサートの最後は、El cant de la Sibil・la。 管楽器によるファンファーレに続き、モンセラートの歌とバストラヴェルソとプサルテリウム、そして声楽アンサンブル、ガンバアンサンブルが交替で応答する。祭壇の上に作られた舞台からだけでなく、聴衆には見えない祭壇の裏側、バルコニーなど、教会中のあちこちから聞こえる。その荘厳な音楽は、苦労して東方へ向かったザヴィエルをたたえるコンサートの最後にふさわしいものであった。ジョルディのアイデア、演出力には脱帽であった。それは彼の絶えることのない向学心とファンタジーの賜である。1300人のスタンディングオーヴェーションというのも初めて体験した。


トレド
コンサートの翌日、日本音楽演奏家たちと私は、マドリッドへ向かった。プラド美術館の絵画のすばらしさには感動した。そして次の日、念願のオルティスの故郷トレドを訪れた。16世紀のまま止まってしまったような小さな街、ひょっこりオルティスが街角から出てきそうな錯覚を覚えた。ナポリに赴任しても自分がトレド出身であることを常に誇りに思い、郷愁に駆られていただろうと想像した。

市立音楽院
残念ながら、オルティスの生家や足跡は何もわかっていないのだが、散歩していて偶然、市立音楽院 ”Diego Ortiz”という小さな建物を見つけた。今のトレドの人たちは、彼がヴィオラ・ダ・ガンバの名手であったことを知っているだろうか? そう願う気持ちでいっぱいになった。


写真提供 鯉沼廣行氏  

つくば、アンサンブル合宿

8月22日から25日まで、つくば、ゆかりの森、あかまつで、アンサンブル合宿を行いました。

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今年で7回目になります。
講師はリコーダーの本村睦幸さんとチェンバロの上尾直毅さんと私です。スタッフとして大活躍して下さるのは長谷川敦子さん、チェンバロを運んで貸して下さり、恒例のバーベキューではサンマ焼きのスペシャリストに早変わりするのは、製作家の横田誠三さんです。そして大家族の母のごとく朝ご飯などのお世話をしてくださるのは、森田彰子さん。彼らの先導のもと、受講生のみなさんが積極的にお手伝いして下さり、好意の結晶で成り立っているので、私たちは講習会ではなく、合宿と呼んでいます。


グループ参加、個人参加さまざまですが、この合宿では、9つのグループを作り、ルネサンスとバロックのアンサンブル曲を、3人の講師が異なる見方、感性でレッスンします。30人限定なので初めての人たちもすぐに顔や名前を覚えてしまうようです。

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講師コンサートに始まり、午前3時間と午後3時間のレッスンがあって、晩にはルネサンスやバロックの簡単なダンスをみんなで踊ったり、興味深い講演会もあり、かなり中身の濃い内容になっていますが、必ず一度はバーベキュー大会があり、夜はもちろん宴会、と楽しいおしゃべりの時間もたくさん組み込まれています。

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今年は、よく練習して来られた受講生が多くて、総じていいレッスンになりました。最後の発表会も聴き応えのある曲が多かったです。通奏低音のアシスタントとして参加して下さったリュートの坂本龍右くんも、3つのグループの通奏低音とインタヴォラトゥーラに関するミニ講演で大活躍でした。

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間際になって韓国から2人の受講生がエントリーなさいましたが、言葉の壁は心配したほどでなく、スムーズにアンサンブルに入っていらっしゃいました。写真を取り合ったりアドレスを交換したりと、うち解けて下さったようでよかったです。

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2日目のお昼休みには、地域の障害を持つお子さん達のために、ミニコンサートをさせていただく機会がありました。初めてのバロック音楽ににこにこして聴いて下さったのには、とても嬉しかったです。今後このような地域との交流がもっと増えるといいなと思いました。それにしてもボランティアの方々の献